菅内幼稚園(すげうちようちえん)|山口県山口市大内

公開保育を終えて

当園では令和6年度途中より「保育WebMap(週案)」を導入しました。

令和6・7年度山口市私立幼稚園連盟の当園における「共同研究」に取り組む中で、6月30日(月)から7月3日(木)にかけて公開保育を実施しました。

この期間中には、当園学校関係者評価委員(保護者)をはじめ、大内地区の公立小学校校長・教頭先生、市内私立幼稚園園長先生・副園長先生を始めとする保育関係者の皆様にご来園いただきました。また、公開クラス以外の保育者も交代で参加し、保育を共に見つめ直す機会となりました。


 今回公開したのは4歳児クラスであり、当園の教育・保育方針「あそびからまなびへ、まなびからあそびへ」や、今年度より導入した造形活動カリキュラムに基づいた保育を展開しました。

保育室内には、季節の草花や生きものと子どもたちによる製作・探求活動の成果物がなバランスよく展示され、穏やかで温かい雰囲気を出していました。

こうした環境が子どもたちの五感を刺激し、新たな興味関心を生み出す場ともなっていたように思います。

また、保育者による子どもたちへの愛ある声かけや、見守るまなざしなど、子どもたちの”ワクワク・ドキドキ・キラキラ”を大切に支えており、本クラスは当園における保育実践のトップランナーと言える存在です。


エピソードとして・・✨

〇活動の始まりに、保育者が子どもたちに話をする場面では、落ち着かない様子の子どもに対して「目と耳と心でお話を聞こうね」と優しく声をかける姿

〇前日までの活動で作っていたオリジナルの「みどりの色水」を使って染めた和紙を1枚1枚子どもたちと眺めていた時には、「わぁ、綺麗!」「かわいい!」と歓声が上がり、それに対して保育者が「素敵なものに出会った時に何て言うかな?」と問いかけ、子どもたちが考え込むと「『しあわせ』って言うんだよ」とそっと伝える場面

ーーこれらを見て、倉橋惣三の『育ての心』の中の「自ら育つものを育たせようとする心、それが育ての心である。」という言葉に通ずる保育の根源を見たような気がしました。


また、保育WebMapを通じて他クラスの保育をじっくり見る機会はこれまで少なかったため、公開保育は保育者にとって貴重な学びの場となりました。今後は、公開保育の前後に保育者・職員間で意見交換を行い、「エピソード記録」の作成にも取り組んでいく予定です。
さらに、小学校の先生方にも当園の保育や園の環境をご覧いただけたことで、今後の幼小連携や接続カリキュラムの充実にもつながることを期待しています。

昨日より今日、今日より明日――
より良い保育の実現に向け、これからも職員一丸となって努力を続けてまいります。

 

 

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